Case 03 製造業・工場
Project 01
製造業・工場 ①

工場環境の通信課題を解決。アナログからデジタルへ、運用を統合するネットワーク基盤構築
- クライアント
- 製造業(工場および併設オフィス)
導入ソリューション
無線LAN(Wi-Fi)環境の全面刷新、サイトサーベイ(電波環境調査)、放送・音声設備のネットワーク統合
導入前の悩み
長年の運用で老朽化した工場の
インフラ
クライアントは、工場内や事務所における「無線のつながりにくさ」に悩まされていました。工場は一般的なオフィスと異なり、設備更新のサイクルが長いため、通信機器が老朽化し性能不足に陥っているケースが多く見られます。
また、巨大な機械や金属製の設備が多数存在する過酷な環境下では、電波が遮断されたり弱くなったりと、通信が不安定になる原因が複雑に絡み合っていました。さらに、「機器の入れ替え」だけでは社内の決裁が下りにくく、利便性の向上や運用改善といった明確な付加価値が求められている状況でした。
ニチワのアプローチ
綿密な電波調査(サーベイ)と、
アナログ設備のデジタル統合提案
「なぜつながらないのか」を突き止めるため、まずは工場全体の電波環境を可視化する「サーベイ(電波調査)」を徹底的に実施しました。実際の機器を現場に持ち込み、通信速度や電波の強度を計測しながら、最適なアクセスポイントの数や設置場所を緻密に設計していきました。
また、無線LAN環境の改善にとどまらず、これまでアナログで運用されていた放送設備や音声システム、ネットワークカメラなどをデジタル化し、ネットワーク上で統合的に管理する仕組みをご提案。
「新しいものを入れることで運用がこんなに便利になる」という明確な付加価値を創出し、スムーズな導入決定へと導きました。
導入後の変化
安定稼働の実現から次なるDXへ。
運用まで見据えた伴走サポート
新しいネットワーク環境が稼働したことで、工場内のどこにいても途切れない安定した通信環境を実現し、現場の業務効率が飛躍的に向上しました。
しかし、最も大きな成果は「単発の導入で終わらなかったこと」です。利便性の高さを実感していただいたことで、「他の工場にも同じ仕組みを横展開したい」「新たなソリューションを組み合わせて、もっと運用を広げていきたい」という前向きな声を引き出すことができました。
お客様のICTパートナーとして、未来に向けた一歩を踏み出せた確かな手応えを感じています。
担当者のコメント
限られた時間と厳しい安全基準を
クリアする「現場力」
工場のネットワーク構築で最も苦労するのは「施工のタイミングと安全性」です。工場の稼働を止められないため、お盆やお正月などの長期休暇、あるいは夜間に限定された作業が求められます。また、高所作業における安全帯の着用など、工場特有の非常に厳しい安全基準をクリアする必要がありました。
さらに数ヶ月に及ぶプロジェクト期間中にも、メーカーの機器側で細かなアップデートが繰り返されます。「導入直前になって、予定していた機能が仕様変更で使えなくなった」という事態を防ぐため、常に最新の情報をキャッチアップし、お客様の要件と照らし合わせながら構築を進めました。
過酷な制約の中でも、当社の現場力を発揮して無事に導入を終え、お客様から「業務がやりやすくなった」というお声をいただいた時は、担当者として大きなやりがいを感じました。

Project 02
製造業・工場 ②

工場の潜在的リスクを未然に防ぐ。OTネットワーク分離とITアドバイザリーによる伴走型支援
- クライアント
- 製造業(地方拠点・工場)
導入ソリューション
IT/OTネットワーク分離(セキュリティ強化)、無線LAN環境の最適化(サイトサーベイ)、PC・サーバーのリプレイス、運用保守体制の構築
導入前の悩み
「ネットワークが遅い」ストレスと、
サイバー攻撃へのリスク
「事務所や工場の無線LANが遅く、業務に支障が出ている」という具体的な課題を抱えておられました。また、製造現場では専用機械がネットワークに接続されているものの、事務用のパソコンと同じネットワークで運用されており、セキュリティ対策が手薄な状態でした。
多くのお客様と同様、専任のIT担当者がおらず、他業務と兼務されている方が対応されていたため、「何がリスクで、どう改善すべきか」の判断が難しいという、情報システム部門不在による負担も大きな悩みとなっていました。
ニチワのアプローチ
サイトサーベイによる可視化と
将来を見据えたOT分離の提案
まず、専用機器を用いた「サイトサーベイ(電波環境調査)」を実施しました。電波の状態を地図上にマッピングして可視化することで、感覚ではなくデータに基づき、アクセスポイントの増設や 出力調整を緻密に設計。
さらに、今後ますます高まるサイバー攻撃のリスクに先回りし、事務用ネットワークと工場機械のネットワークを論理的に切り離す「OT分離」をご提案しました。
営業がお客様の想いをヒアリングし、技術職が同行して詳細な仕様を固める連携体制により、メーカーの頻繁なアップデート情報にも即座に対応。最小1点から数百点の大規模設置まで、現場の要件に100%合致するオーダーメイドの環境を構築しました。

導入後の変化
不満が出ないことが安定稼働の証。
IT管理の負担をプロへ委ねる
導入後、ネットワークに関する「つながらない」「遅い」といった現場からの不満は解消されました。インフラの改善において「文句が出ない」ことこそが、安定稼働を実現した何よりの成果です。
また、エクセル管理から販売管理ソフトへの刷新など、サーバー・PCのリプレイスも同時に行い、業務効率が目に見えて向上。導入から1〜2ヶ月の並走期間を経て、専門の保守・運用チームへスムーズに引き継ぐことで、お客様が本業に集中できる「IT担当者代行」としての安心感を提供し続けています。
担当者のコメント
お客様の「外部IT部門」として、
現場の潜在ニーズを形にする
私たちの役割は機器を売ることではなく、お客様がまだ気づいていない「将来のリスク」を先取りして解決することです。特に注力しているOT分離は、工場の継続的な稼働を守るために不可欠な施策です。
ITの専門家がいない企業様に対し、リプレイス時期の適切なご案内やトラブルの切り分けをワンストップで行うことで、お客様の負担をどれだけ減らせるか。これからも現場にこだわり、信頼されるパートナーとして伴走してまいります。


